2020年3月に実施された兵庫県公立高等学校入学者選抜の学力検査の結果が出ましたね。過去6年分の得点別度数分布表を作成してみました。表中の青文字は過去6年で最も高い値で、赤文字は最も低い値です。(間違いがあったらごめんなさい)
★受験対策アドバイス
入試の過去問を解く際には、兵庫県教育委員会が公表している学力検査の結果データを参考にしてくださいね。例えば、2020年度の国語を解答し、その点数が他の年度より点数が悪くても、それはテスト自体が難しかったので、点数だけで判断して落ち込む必要はありません。また、2018年度の理科は、60点以上の受験生は5.4%で、80点以上は0.1%、つまり1000人の1人の確率です。もしこのテストで80点以上であれば、理科はかなりの自信がつくでしょう。
「手段が目的化する」というケースが往々にあります。過去問を解くのは受験で合格するための一つの手段であって、決して目的ではありません。過去問を解くのを目的にせずに、志望校合格という目的を達成するための大事な手段とする。つまり、解いた過去問の結果に一喜一憂するだけで終わらず、結果を必ず分析して、それを踏まえて受験勉強をしてください。PDCAサイクルのD(do)だけで終わらず、C(check)とA(action)も必ずするということです。
兵庫県教育委員会が ”令和2年度兵庫県公立高等学校入学者選抜学力検査実施結果(詳細)”をPDFファイルで公表しています。その中に、各教科小問別得点率の表があります。それを参考にしながら勉強するのが良いかと思います。具体的に言うと、令和2年度の数学の大問5:原点を通る二次関数は、(1)84.3% (2)71.3% (3)①41.4% ②1.1%となっています。
もし数学で80点前後狙いであれば、大問5の(3)②は捨て問題で大丈夫です(100人に1人ぐらいしか解けていないので)。逆に(3)①が間違っているなら必ず解けるように勉強しないといけません。特に数学は時間制限が厳しい教科ですので、捨て問題(解かなくていい問題)を素早く判断していかないと、80点以上は時間的に取りにくくなります。目標点数に応じてどの問題が捨て問題かどの問題が必ず解かないといけない問題か、などを意識しながら受験対策に取り組んでくださいね。
兵庫県教育委員会のサイトでは、平成27年度~令和2年度までの各教科小問別得点率の表が公表されていて、現時点では閲覧可能です。
”令和2年度兵庫県公立高等学校入学者選抜学力検査実施結果(詳細)”
”平成31年度兵庫県公立高等学校入学者選抜学力検査実施結果(詳細)”
”平成30年度兵庫県公立高等学校入学者選抜学力検査実施結果(詳細)”
”平成29年度兵庫県公立高等学校入学者選抜学力検査実施結果(詳細)”
”平成28年度兵庫県公立高等学校入学者選抜学力検査実施結果”
”平成27年度兵庫県公立高等学校入学者選抜学力検査実施結果”
過去問は下記のサイトから入手できます。
http://www.syogakusya.co.jp/modules/koritsu/index.php/hyou2.html
ただ解説はないので、やはり市販の入試の過去問を購入したほうがいいですね。
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